Engadget Logo エンガジェット日本版 3500円とは思えないほど優秀、シャオミの「Miスマートバンド4」を買えば間違いない|ベストバイ2019

沿って : Ilikephone / On : 13/04/2022

アクティビティトラッカー部門......といわず、スマートウォッチも含めてウェアラブルデバイス全体でも2019年のベストバイに、筆者が推したい一台がこのXiaomiの「Miスマートバンド4」です。(このスマートバンドは中国を始め世界各国で「Mi Band 4」という名称で販売されています。筆者が買ったときもそうだったのですが、現在、Xiaomは日本での販売品を「Miスマートバンド4」として販売していますので、以降この名称で呼びます)。スマートウォッチとして最低限必要な機能を持ちながら、付けていることを意識させない20グラム(ベルト別)という重量。それでいて、いわゆるスマートウォッチより断然ロングライフなバッテリー。通知がバンバン来ても10日は平気で持ちます。そして、実売3千円台というハイコストパフォーマンス。世界シェアナンバーワンウェアラブル機だけあってサードパーティ製オプションも豊富。リンクするスマートフォンはAndroidスマートフォン・iPhoneどちらでもOK!もし、腕時計・スマートウォッチ・万歩計・アクティビティトラッカーの類を買おうと思っているのなら、この記事に騙されたとでも思ってMiスマートバンド4をお勧めします。それだけの価値はあります。■Engadgetベストバイ2019Engadgetのライター陣が2019年にベストだと思ったスマホやカメラ、デジタルガジェットを一挙紹介するベストバイ企画を展開中です。年末年始のお買い物の参考にドウゾ!ベストバイ記事の一覧は下記のリンクからご覧いただけます。https://japanese.engadget.com/latest-reviews/先々代・先代モデルにあたるMiBand 2・3も軽くて安くて高機能、と高い評価を受けていることは、中国・深セン通いをしていた筆者も知ってはいました。が、技適マークがなく日本国内では使えない、ということも知っていたので買わずにスルーしておりました。ところが、今年2019年6月のある日。Twitterで「最新のグローバル版は日本の技適マークが表示される!」というツイートを見かけてしまい。一も二もなく、「Miスマートバンド4」を購入してしまった次第です。今考えると、この「技適取得」こそがXiaomi自らの日本市場参入への最初の前触れだったのでしょうか。Miスマートバンド4は、万歩計、脈拍計、睡眠記録用などに使えるアクティビティトラッカーです。また、同時に、スマートフォンの通知を手首に振動とメッセージ転送で知らせてくれたり、スマートフォンの音楽再生をコントロールしたりもできる簡易スマートウォッチでもあります。ちなみに中国国内版はアリペイの電子マネー機能まで搭載しているそうですが、残念ながら日本で販売されるグローバル版にはありません。遠目にはただのシリコンバンドにしか見えませんが、0.95インチカラーOLEDディスプレイ(解像度 240x120ピクセル)を搭載しており、画像と最大40文字が表示可能です。表示文字はもちろんアルファベットも日本語もOKですので、たとえば写真のように、LINEやTwitterのメッセージならば内容はわかる程度に表示ができ、メールの場合は差出人と題名が読めます。

▲LINEやTwitterのメッセージくらいなら手元のMiスマートバンド4だけでだいたい内容がわかるので、非常に楽になりました。スマートウォッチでこれがやりたかったんですよね、コレが。なお、ディスプレイの明るさは、デフォルトである「5分の3」で筆者は使っていますが屋内なら全く問題ない明るさです。晴れた日の屋外だとちょっと厳しかったですが。

▲通知の対象は「アプリとして指定できるもの全て」なので、たとえばLINE、twitter、Gmail、Messangerというようにコミュニケーション用のアプリをセッティングしておけば、何か連絡があったときには腕の振動で感知できるようになります。ちなみに、LINEなどは専用のアイコンがあり通知時には一目瞭然のアイコンが表示されるので便利です。▲これはMi Band Toolsで確認した、Mi Band 4で使用できるプリセットのアイコンの一覧。LINEやカカオトークはあるけど、Twitterはない。ま、中国メーカーですしね。 文字盤はデフォルト表示でも、24時間表示の時間と、その日一日歩いた歩数がカラーで表示され、なかなか格好いいのですが、リンクしたスマートフォン内の「Mi Fit」アプリなどで好きな画像でカスタマイズできます。

▲カスタマイズ用のウォッチフェイスは、Mi Fitにプリセットされている(これがいかにも中国製っぽい絵柄)ものもありますし、またMi Fitがインストールされているスマートフォンのギャラリー内の画像や写真を撮影してを使うことも可能。ウォッチフェイスの変更はサードパーティ製アプリでも可能で、大量にそれ用のアプリも出回っています。版権的にアウトっぽいウォッチフェイスもあるのでお勧めはしませんが......。なお、2019年12月現在、Miスマートバンドの盤面や設定などの表示は英語や中国語などにしか対応していませんが、OTAで日本語表示にも対応予定である、とメーカーではしています。ちなみに、スマートフォン側のアプリ「Mi FIt」はすでに日本語化されています。また、メーカーであるXiaomiが、APIや通信プロトコルといった周辺プログラムに必要な情報を公開しているおかげで、本体を充分以上に活躍させてくれるサードパーティのアプリや周辺アクセサリ類が豊富に出回っているのもMiスマートバンド4 の魅力のひとつです。さきほどウォッチフェイスの変更アプリのお話を書きましたが、他にも様々なMiスマートバンド強化ツールともいえるアプリがリリースされています。

たとえば「Mi Band Tools」という有名なアプリでは、Mi Fitが定義しているMiスマートバンドの挙動などもいろいろ変えられます。たとえば、メールの着信時のMiスマートバンドの表示を「送信者」と「題名」ではなく「題名」と「内容」に変えることも可能です。

▲MiBandToolsの画面。コレ一つインストールしておくと、MiBandの挙動を細かくセッティングでき、かなり便利です。

また、サードパーティの多さがありがたい、と筆者が実感しているのが「交換バンド」です。MiBand4には、Xiaomiから純正で様々なカラーのシリコンバンドが販売されているほか、サードパーティからもファッショナブルな後付けバンドも販売されていて、バンドを付け替えることで、ファッション・TPOにMiBand4を合わせることができます。Mi Band 4のディスプレイ、2.5D加工のエッジは標準品の黒シリコンバンドとの合わせですと少々やぼったく見えますが......、このバンド交換をすると意外としっくり格好良くキマったりするのですよね。たとえば筆者の場合、「ステンレス製ピンクゴールド色のバンド」と「木と革でデザインされたロハス風バンド」を買いました。そして、仕事でスーツを着るような時にはステンレス製のバンド、ちょっと小洒落たい時にはロハス風バンドなんて付け替えてます。▲ビジネススーツに合わせてMiスマートバンド4をピンクゴールドのバンドで。割と違和感ないし、カッコいいでしょ?▲コジャレたい時には、こっちの木と革製のバンドにするときも。これは深センで買いました。筆者の場合、ステンレス製ピンクゴールドのバンドに付け替えて仕事などのときには付けていき、日常やジムに通うときには標準の黒シリコンバンドに付け替えています。仕事も、休暇も時計はこれ1台です。日本でも、すでにAmazonなどで対応のバンドは手に入りますから、試してみるといいと思いますよ!なお、「Miスマートバンド4」はアクティビティトラッカーですので、その日何歩歩いたか、今の脈拍は、といったことも表示してくれます。アクティビティトラッカーとしてももちろん優秀です。6軸加速度センサと心拍数センサーで、日常的な動きから、「ジム」「トレッドミル」「サイクリング」「ランニング」といったスポーツをしていても、今自分がどのくらい歩いたのか(歩数・距離)、動いたのか、心拍数はなどを正確に教えてくれます。▲Mi Band 4を裏面から。二つの四角い緑色LEDライトが発光し、真ん中のイメージセンサで脈拍を測ります。センサとしては他に6軸の加速度センサーが内蔵されています。「Miスマートバンド4」が凄いのは、5気圧防水・深度50メートルまでの水泳での着用が可能なところです。生活防水ではなく、付けたまま本気で泳ぐことが可能なのです。これが普通のいわゆる「スマートウォッチ」とMi Band 4の大きな違いでしょう。......プールでこの手の器具を付けて入ることが許されるのか筆者は知りませんが(バンドとしては非常に小さいし大丈夫なのかな?)、水のなかで自分の心拍数を見てどれだけ負荷がかかっているかリアルタイムに見られるのは非常に有効なのではないでしょうか。なお、これだけ小さなボディに機能満載でありながら、この「Miスマートバンド4」、電池保ちもかなりよくカタログスペックでは20日とされています。筆者のように、始終バイブレーションしたり、ディスプレイが点灯したりとアクティブに使っていても。だいたい2週間くらいは保ちますから、たいしたものです。ついでに言っておくと、充電は専用のUSB充電機が付属しており、約3時間弱で満充電になります。

さて、Xiaomiは「スマートフォンのメーカー」として知られていますが、Mi Bandをはじめとしてではあるのだけど、それは一側面であって「スマート家電を販売する、先進的な総合家電メーカー」というのが本当の姿だと感じるのが、中国や香港、台湾で何度も「小米之家(Xiaomiの直営店)」を訪れている人の感想だと思います。そして、実際のところ、これらがXiaomiの機器のようにスマートフォンを中心に意味のある接続ができるようになるのが本当の「スマート家電」のあるべき姿のひとつなのじゃないかと思います。そして、今回Xiaomiは、今回スマートフォン、スマートバンド、IHスマート炊飯器、パワーバンク(モバイルバッテリー)と、ほぼ期待通りのラインナップ・期待通りの価格で日本に進出してくれました。あとは、ラインナップにもっとスマート家電(Mi Scale(体重計)など)を、そして「小米之家」を日本にも!というところまでいくと欲が過ぎますかね。