王道中の王道ROLEX。日本一、いや世界一知名度が高いロレックスですが、みなさんはロレックスのこと、ちゃんとご存知ですか?あなたはどのロレックスがお好み? ロレックス愛用者の投稿写真をもっと見るなんとなくカッコイイから、資産価値が高いからと言って選ぶのはもったいない。なぜなら大人の男性にとっては身に着ける腕時計はご自身のステイタスとも直結します。今回お話しするのは、ロレックスのベゼルについて。時計の印象を決めるデザインの要とも言える部分のひとつである「ベゼル」ですが、皆さんそもそも“ベゼルの役割”ってなんだと思われます?正解は「風防を固定する」こと。シンプルですね(笑)。ですが、ベゼルに機能を付加しているものもありますね。代表的なところですと……・ダイバーズウォッチの逆回転防止ベゼル「経過時間を計測」(潜水時間を計る)・GMTウォッチの回転ベゼル「第2時間帯を表示」できる・クロノグラフウォッチのタキメーター※タキメーターは、1kmを何秒(測定可能範囲60秒以内)で走行したかによって、その区間のおおよその平均時速を求めることができる機能です。クロノグラフとベゼルに刻まれた数字を使って時速や平均速度を計測します(念の為お伝えしますが、ベゼルは回転しませんよ。笑)はい。ではベゼルってそもそもどんな役割を持ったパーツでしたっけというのが確認できたところで、ロレックスのベゼルは何が特別なの?
ロレックスでは「セラクロム」製のベゼルを2005年より採用しています。「セラクロム」はロレックスが開発、特許を所得したハイセラミック製の素材です。2005年に登場したGMTマスター2「116718LN」以降に採用された回転ベゼルには、ヨットマスターなど一部のモデルを除いては多くのスポーツモデルで「セラクロム」が採用されています。セラクロム製のベゼルになったことで、それまで使用されていたアルミニウム製ベゼルの傷や褪色という点が改善されました。色焼けや、傷はむしろ味だと考える時計愛好家の方も多く、雰囲気があって素晴らしいのですが、実用時計を哲学に掲げるロレックスは、それらを改善点だと考えたんですね。「セラクロム」は非常に硬質で、対傷性に優れた素材であるセラクロムのベゼルは現在の最高水準ベゼルとして、現行モデルではサブマリーナーやGMTマスター2、コスモグラフ デイトナなどに採用されています。「傷に強い」ということは「美しい光沢が持続する」とイコールであり、長く愛用したい高級時計としては嬉しい点ではないでしょうか。太陽からの紫外線などによる褪色に強いというのも安心ですね。ロレックスは視認性を高めるため、セラクロムベゼルの数字と目盛りには、PVD加工を施し、その上からゴールドあるいはプラチナの薄い層でコーティングすることで、非常に美しく仕上げています。どこまでも実用性にこだわり、長く愛されるものを作り続けるロレックスの哲学は素晴らしいですね。Text:FORZA STYLE