世界を見ると今でもボリュームゾーン。20万円以下の良作機械式腕時計をピックアップ!
正直言うと、この価格帯は非常に難しいポジションにある。というのも、多くの時計ブランドが材料費や人件費の上昇を理由に、商品価格を上げており、層が薄くなっているのだ。【すべての製品写真を見る】さらには時計ユーザーの消費傾向も「どうせだったら良い時計を買おう」という意識があって、日本市場における時計の平均購入価格帯はかなり上昇中である。しかもこの価格帯は、スマートウォッチの猛攻も受けている。だから“20万円以下の機械式時計”というゾーンは、かなり手薄なのだ。では良作は存在しないのか?
自社製ムーブメントを搭載するモダンウォッチ
シチズン 「シリーズエイト」831 Mechanical
シチズン「シリーズエイト」831 Mechanical13万2000円2021年にリニューアルされ、より都会的なルックスとなったシチズン「シリーズ8」は、全て機械式ムーブメントを搭載するようになった。実はシチズンは、長年ムーブメントを作ってきたマニュファクチュール。その技術を投影したCal.9051は、耐磁性能を備えた、実用的なムーブメントになっている。「シリーズエイト」831 Mechanicalの8角形ケースの力強いデザインは、かなり存在感があり、アクセサリー的に楽しめる時計だ。自動巻き、SSケース、ケース径40mm。
日本の美意識が詰まっている
セイコー 「プレザージュSharp Edged Series SARX077」
セイコー「プレザージュSharp Edged Series SARX077」11万円日本の時計産業をリードしてきたセイコーは、重要素材のヒゲゼンマイまで自社製造できるという、かなり珍しいマニュファクチュール。そのため機械式モデルの入門機であっても、十分に高い性能を享受できる。「プレザージュSharp Edged Series SARX077」は、日本の伝統美をデザインに取り入れており、ダイヤルには成長や出世の象徴である“麻の葉模様”を表現。ダイヤルカラーには、伝統色である「藍鉄」を採用。メイド イン ジャパンの誇りを楽しむ時計だ。自動巻き、SSケース、ケース径39.3mm。
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