Apple、iPhone本体を決済端末に‐NFCを活用した新機能を米国で開始
米アップルは2月8日(現地時間)、同社のスマートフォン「iPhone」本体が決済端末になる新機能「Tap to Pay on iPhone」の提供を開始すると発表した。近距離無線通信（NFC）技術を活用しており、iPhoneまたは同社のスマートウォッチ「Apple Watch」を加盟店のiPhoneに近づけるだけで支払いが完了する。
「iPhone XS」以降の端末のみ新機能が利用可能で、Apple Pay、非接触型クレジットカードやデビットカード、その他のデジタルウォレットに対応する。追加のハードウェアや決済端末などは不要。決済データはApple Payと同じ技術で保護され、プライバシーと安全性が確保されているという。すべての取引は暗号化されて処理され、Appleは何が買われているのか、誰が買っているのかを知ることができない。
Apple Payはすでに米国の小売店の90％以上で利用されており、今回の機能追加により、規模の大小にかかわらず、ほぼすべての企業が会計時にiPhone本体で決済できるようになる。また新機能は、2022年後半に米国内のApple Storeでも展開される予定。
さらにアップルは2022年春に、第１弾としてカナダのShopify(ショッピファイ)のPOSアプリケーションなどを通じてサービスを開始すると発表した開始する。その他の決済プラットフォームやアプリは、2022年後半に追加される予定だ。
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