マジックマッシュルーム(Richard Vogel/AP)
マリファナ・モーメント誌によると、米シアトル市議会は2021年10月4日、非商業目的での各種幻覚剤の使用を許可する政策を全会一致で決定したようだ。これによりシアトルは、マジックマッシュルームなどの幻覚剤を合法的に栽培、使用できる全米最大の都市になった。【画像を見る】触る、舐める、挿れる、悪行三昧のポルノ男優シアトルではこれまで、個人での使用目的に限り、薬物を所持しても逮捕、起訴されないという政策が打ち出されていた。今回の決定には、各種幻覚剤の「宗教上、または治療を目的」とする栽培、譲渡を行う人々を保護する狙いがあるようだ。今回の決定は、「幻覚剤を用いた活動に従事する人々は、法により規制する優先順位が最も低いもの」とみなすべきであり、シアトル市警がこれを遵守すべく必要な対策を取るよう促すためのものだという。こうした方針が決定された一方で、現段階では市条例の改正には至っていない。市議会は今後、決定事項を条例として施行する目的のもと、「幻覚剤の栽培を行う個人を逮捕や起訴から保護するために必要な変更点を調査する」こととなっている。決定に先立ち、この政策を主張したアンドリュー・ルイス市議は、「中毒性のない自然由来の物質は、臨床やセラピーを目的とする大きなポテンシャルを秘めており、市民の生活に大きな変化をもたらすことだろう」「こうした政策を推進するため、この決定がワシントン州全体における最初の大きな一歩になるに違いない」と語る。2019年、コロラド州デンバーでマジックマッシュルームの使用が合法化された。多くの州や都市がこれを支持し、合法化を唱える人々は、全米でこうした変革が起こることを期待している。このような動きの中、オレゴン州は最近マジックマッシュルームを用いたセラピーに加えあらゆる薬物を合法化、ワシントンD.C.では植物と菌由来の幻覚剤が合法化している。
Althea Legaspi
最終更新:Rolling Stone Japan