インターネットやスマホで信憑性のある詐欺が横行する現代は、誰もが一歩間違えれば一生の蓄えを失ってしまう勢いだ。アメリカでは、2020年だけでも約220万人が合計30億ドル以上を失い、なんと140万人が個人情報窃盗(なりすまし)にあったと報告している。それは2019年の2倍にものぼる。
Good Housekeeping Instituteの専門家がセキュリティのプロとタッグを組んで、潜在的な詐欺やペテン師から家族を安全に守るために役立つ戦略をまとめた。以下のアドバイスが、スマホやEメール、対面で、あなたの安全を助けてくれるはずだ。
- スマホやEメールの詐欺を見分けるには?
- スマホによる詐欺を防ぐ方法
- インターネット詐欺を防ぐ方法
- 詐欺に遭った場合はすぐ警察に相談を
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スマホやEメールの詐欺を見分けるには?
地元のコミュニティから電話をかけているように思わせた方が応答する可能性が高いので、詐欺師は地元の番号を真似したり、なりすますソフトウェアを使っている。
常にEメールのヘッダーを注意深くチェックしよう。詐欺師は時々、メールアドレスを1〜2文字変えたりする。あなたにクリックさせようとしているリンクもよく確かめてみて。もし曖昧だったり本物でない場合は、クリックしないこと。
詐欺師は切迫感を作り出すことが多い。「恐怖心や興奮を植え付けたいのです」と言うのは、AARP Fraud Watch Networkの詐欺防止プログラムディレクター、キャシー・ストークス。
「例えば『こちらは社会保障庁です。あなたの番号が犯罪行為に遭って停止されています』などと言って恐怖心を煽ります。『こちらはPublishers Clearing House(懸賞や商品で購読を販売するダイレクトマーケティング会社)です。あなたに100万ドルが当たりました!』などと言うのが興奮を煽る手口です」
IRS(米国国税庁)などの政府機関は、突然電話をかけてきたり、支払いを求めたりすることはない。
ストークスはこれに関しては断言する。「ギフトカードを購入し、裏側の番号をシェアすることで支払いを求めてきたら、それは詐欺です。100%間違いありません。それは合法的な支払い方法ではないのです」
スマホによる詐欺を防ぐ方法
使用している携帯会社のツールを使う。スマホの設定をチェックして、プライバシーの選択肢を変更するか、迷惑電話ブロック機能をオンにして。
受けた電話が詐欺ではないかと疑われる場合は、一旦切り、本当にその会社であることを確認するためにかけ直す番号を見つける。Eメールやテキストの場合も同じ。リンクをクリックしたり添付データを開いたりしないこと。
ストークスの母は、たとえ疑わしくても、かかってきた電話を切るのは失礼だと思うのだという。そこで彼女と母親は、電話を切る必要がある場合のための拒否の台本を作った。
「私は母に、『申し訳ないけど、今話せないの。ブレイディ警官と一緒にお茶を飲んでいるところなのよ』と言って電話を切るように伝えました」とストークス。不要、あるいは疑わしい人物に備え、補強の意味で電話あるいはドアのそばに台本を置いておくといいとアドバイスする。
インターネット詐欺を防ぐ方法
Good Housekeepingのラボの専門家は、直感的な通知を出し、潜在的なセキュリティ問題を警告してくれるパスワードマネージャーをとても気に入っている。
ウエブサイトが「あなたの高校時代のマスコットの名前は?」といったセキュリティの質問に答えを求めてくると安全だと思うかもしれない。だが、ソーシャルメディアのおかげで多くの個人情報がオンラインで手に入る時代だ。
「詐欺師は、あなたがFacebookに同窓会について投稿したことからどこの高校だったか見当をつけています」とストークス。
そこで安全を維持する戦略のひとつは、“味付け”することだ。答えに、ハッキングするのを難しくする情報を少しまき散らすこと。例えば、あなたの高校のマスコットが「Cougar」だったら、正しい答えに、「Cougar719」や「CougarDoritos」など他の人にはわからない、忘れられない言葉や数字を加えるのだ(CoUgarDor!tOsなら、なおよし)。
例えば、プライベートなデータにアクセスする際に2つ目のパスワードを求めるなど、入るのに時間はかかるようになるが、あなたにとってのちょっとした不便が詐欺師にとっては大きな不便になる。
多要素認証(MFA)と呼ばれる機能を加えると有益だとストークスは同意する。「会社から、私が使用しているとわかっている機器にパスワードが送られてきます。1ステップ増えるだけです。詐欺師があなたの携帯を持っていたら話は別ですが、たいていそんなことはありません」
不要なEメールはスパムのマークをつけ、Eメールセキュリティ設定でプライバシーを強化し、オンライン取引などでメールアドレスを提供しなければならない時に使う第2のメールアカウントを持とう。
Eメールやテキスト、手紙などに書かれている番号に電話をしないこと。電話する前にその会社の番号を調べよう。
詐欺に遭った場合はすぐ警察に相談を
詐欺師に遭ったことを恥ずかしく思い、報告することを躊躇う人がいるが、最近のAARP(旧称:アメリカ退職者協会)の研究で、被害に遭いやすいのは、「社会経済的地位や年齢、学歴などとは何ら関係していない個人の属性だということがわかっています」とストークス。
「人生でその時に経験していることが関係しているのです。仕事を失った。配偶者を亡くした。深刻な病気と診断された。そうした瞬間に人はもっとも詐欺に遭いやすくなるのです」
詐欺を報告すれば、他の人が被害に遭わないための役に立つ。あるいは、報告が集まれば法執行機関が利用でき、詐欺師に法の裁きを受けさせる助けにもなる。あなたやあなたの愛する人が詐欺にあったと思ったら、すぐに警察に相談しよう。
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
Translation: Mitsuko Kanno From Good Housekeeping US
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