Sprintとはどんな企業なのか?
ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏(左)と米Sprint CEOのDan Hesse氏(右)。両氏は、Hesse氏が(長距離電話会社時代の)AT&Tを辞めてベンチャー企業を経営していた時代からの知り合いだという
ポストペイド、つまり定期契約ユーザーが多いのも米国での特徴。一時期犯罪対策などからプリペイド契約が排除された日本では100%に近い率でポストペイド契約が多いが、米国もまたポストペイド契約比率が高い。ただしポストペイド比率が高いのは上位4社のみで、残りの中規模以下のキャリアはプリペイド専業キャリアのケースが多く、その割合も3割近い点に注意したい。なお、SprintはMVNOの受け入れキャリアとしては米国最大手で、このMVNO事業者の多くはプリペイドサービスを展開している。Sprintの契約数にはこのMVNOでの契約数も含まれており、つまりSprintの全契約数の3割ほどはプリペイド契約によるものとなる(図は記者会見でのソフトバンクの資料)
スマホ時代到来で変わり始めたキャリア間競争
現在のSprintは米国の携帯電話シェア16%で3位のポジションにある。順位としては3位だが、Verizon WirelessとAT&Tという大手2社だけでシェア6割超と、同2社の寡占状態にあるのが特徴(図は記者会見でのソフトバンクの資料)
国土の広い米国では運営コストがかさむ
米国における携帯電話普及率。順調に伸びているように見えるが、実際にはすでに人口普及率100%を突破しており、飽和状態にある。現在の伸びは2台目需要を狙ったものとなる(図は記者会見でのソフトバンクの資料)
投資負担の重みとLTEサービス