民放公式動画配信サービス「TVer」を運営するTVer社は5月19日、米TiVoの電子番組表「Gガイド」で過去に放送された番組表との情報連携を始めると発表した。対応するテレビでは「過去番組表」の番組詳細にTVerアイコンが表示され、クリックするとアプリを起動せずに番組の再生が始まる。
TVerアイコンをクリックするとアプリを起動せずに動画再生が始まる「新・つながる番組表」を搭載した船井電機の4Kテレビ。11機種が対応する 対応テレビ第1弾は、船井電機がヤマダホールディングスグループの店舗で6月5日から順次販売するAndroid搭載4Kテレビ。「新・つながる番組表」としてGガイドの電子番組表を搭載し、TVerとテレビ朝日の有料動画配信サービス「TELASA」(月額618円)のアイコンを表示する。TVerは「他のメーカーのテレビへの対応も検討中」としている。
ただし発売当初は利用できる地域が限られる。TVerを過去番組表から直接再生できるのは在京民放局と在阪民放局を受信できる地域のみ。TELASAも同様にテレビ朝日が受信できる地域に限定する。TVerは理由について「放送局の中ではあくまでトライアルのフェーズ。今後のエリア拡大は成果を見て行う」と話している。
TVerは2015年10月にサービスを始めた民放公式の見逃し配信サービス。現在は在京5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)と在阪5社(毎日放送、朝日放送テレビ、テレビ大阪、関西テレビ、読売テレビ)などが参画し、約350(21年4月時点)の番組を広告付きで無料配信している。
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