30年後、プレミア感出るのどっちかな。
Apple Watch Series 6にしようか、それともコスパ重視で Apple Watch SEにするか。それとも6とSEが出て安くなったApple Watch Series 3にするか…と悩んでいる皆さん。この際、思い切って「時計は、時間がわかるだけ」だった時代にプレイバックできるTimexのレトロシリーズに鞍替えしてみるのはいかが?
Timexといえば、70年代・80年代のアナログ時計を復刻したQシリーズを販売したところ、当時愛用していたという大人はもちろん、若い人にも「これかっこいい」と受け入れられ、売り切れ続出の人気商品になりました。
そして今回発売された待望の新作、「Q Timex Reissue Digital LCA」もまた80年代に一世を風靡したデジタルアナログウォッチをもとにしたデザインになっています。ちなみに、LCAは、Liquid Crystal Analog(液晶アナログ)の略。
帰ってきた80年代
80年代といえば、クォーツ時計を製造していたメーカーが、針と文字盤だけのシンプルなアナログ時計と複雑な多機能画面を備えたデジタル時計とのギャップを埋めようと模索していた時代。各社から苦肉の策ともいえる、アナログとデジタルが合体したデザインが数多く発表されていました。
だからといって、すべてのアナログ愛好家が「これならデジタルもいいね」なんてあっさり納得してくれたわけではありませんが、少なくともデジタル時計に「プロフェッショナル」な味わいを漂わせることには成功したと思われます。
Q Timex Reissue Digital LCAのケースとバンドは当時と同じステンレス製ですが、ゴールドとシルバーの2色展開に。あ、ゴールドといっても本物の金は使われていませんよ、念のため。
スペックはオリジナルとまったく同じで、左上にアナログ時計がデザインされ、右寄りにはモードと日付、下部にはデジタルで時刻が表示されています。機能はストップウォッチ、カウントダウンタイマー、アラーム、水深30mの防水性。以上。なんて、シンプル。
あれ、バックライトついてないの? と思われた方、かなり鋭いです。実は、TimexがオリジナルのTimex Digital LCAを発売した当時、エレクトロルミネッセンス技術を使用したIndigloバックライトテクノロジーはまだ誕生していませんでした。今回復刻版を制作するにあたり、Timexは「オリジナルに忠実」を重視しているので、バックライトなどは当然搭載されておらず、暗いところで時間を知るには、画面脇にある小型電球をオンしなければなりません。
これについて時計メディアのHodinkeeは、「ライトが右側に設置されているせいで、辛うじて時間は確認できるが、左側につけてくれたらもっと見やすかったはず…」と評しています。
レトロな魅力がつまったこちらの商品、日本での発売時期は未定ですが、お値段は149ドル(約1万5,730円)。となると、あれ、店によってはApple Watch Series 3が買えちゃうかも。
同じ値段だったら、復刻版のデジタルアナログ時計と1世代前のスマートウォッチ、あなたならどちらを買いますか?