Google Driveは、オンラインでもオフラインでも利用できる便利なファイル同期サービスです。
では、同期が中断されアップロード失敗のエラーが出た場合、どうなるのでしょう。動画やファイルは、Google Driveにアップロードされないのでしょうか。
実はGoogle Driveでのファイルアップロードの問題は珍しくありません。
そのような問題に遭遇したら、ネットワーク接続のチェック、ファイアウォールの無効化、アカウントの再接続など、以下に示す対策を1つずつ試してみてください。
目次
1. Google Driveのステータスをチェック
2. ネットワーク接続をチェック
3. ウイルス対策やファイアウォールを無効にする
4. バックアップと同期を再起動する
5. アカウントを再接続する
6. バックアップと同期の再インストール
7. ファイル名を変更する
8. キャッシュをクリアする
1. Google Driveのステータスをチェック
Googleはその連続稼働時間を誇りとしていますが、ときどきサービスのダウンが発生していることはあまり知られていません。
ファイルのアップロードに問題が生じたら、まずはGoogle Driveのステータスをチェックしてください。問題がこちら側にない場合、残念ながら解決策はありません。
Googleのステータスを知るには、ステータスダッシュボードを開きます。そこにはGoogleの全サービスが列挙されており、サービスの障害情報も記されています。
オンラインサイトやサービスの問題をユーザーが報告できる、DowndetectorやOutage.Reportなどのサイトも有用です。
Google Driveがダウンしている時は、復旧を待つよりほかはありません。そうでないときは、以下に示す方法をお試しください。
2. ネットワーク接続をチェック
次は、インターネット接続に問題がないかをチェックします。
Windows 10の場合、「Windowsキー + I」で設定を開き、「ネットワークとインターネット」を選択します。この画面で、インターネットに接続されているかどうか、接続されている場合はその手段を確認できます。
問題が疑われる場合は、「ネットワークのトラブルシューティングツール」をクリックしてみましょう。Windowsが自動で問題を検知して、解決を試みます。
Macの場合、Spotlight検索で「ネットワークユーティリティ」を検索するか、「Applications」フォルダ内にある「ネットワークユーティリティ」を選択します。接続の状態が表示され、問題なく送受信が行なわれているかどうかを確認できます。
それでもネットワークの問題が続くなら、ルーターの再起動をお試しください。より詳しい解説は、こちらのネットワーク問題の診断方法をご覧ください。
3. ウイルス対策やファイアウォールを無効にする
ウイルス対策ソフトやファイアウォールを使っているなら、それらを切った時に同期が再開しないかを確認してみましょう。設定変更後、コンピュータの再起動が必要になることもあります。
Windows 10の場合、デフォルトでWindowsセキュリティが起動しています。これを切るには、「Windowsキー + I」を押して設定を開き、「更新とセキュリティ」「Windowsセキュリティ」「Windowsセキュリティを開く」の順に選択してください。
新しい画面が開いたら、「ファイアウォールとネットワーク保護」を選びます。次に、「アクティブ」になっているネットワークを選び、「Microsoft Defenderファイアウォール」をオフにします。
ファイアウォールは常にオンにしておくことが望ましいので、これは一時的な解決策にすぎません。アップロードの問題を解決できないことがわかったら、すぐにオンに戻すことを忘れないようにしましょう。
4. バックアップと同期を再起動する
昔ながらのトラブルシューティング方法ですが、成功することがままあります。「バックアップと同期」のクライアントを再起動して、ファイルアップロードの問題が解決しないかを確認してみましょう。
まず、システムトレイで「バックアップと同期」のアイコンをクリックします。次に、縦にドットが3つ並んだ設定アイコンをクリックして、「バックアップと同期を終了」を選択します。その後、ユーティリティを再び開きます。
事態が改善しないときは、システム自体を再起動してみてください。Windows 10なら「スタート」「電源」「再起動」を、Macなら「Appleメニュー」「再起動」を選びます。
5. アカウントを再接続する
Googleアカウントの接続をいったん解除して、再接続してみましょう。これをするとすべてのファイルの再同期が必要になるので、ある程度の時間がかかります。
システムトレイで、バックアップと同期のアイコンをクリックします。設定アイコン(縦にドット3つ)をクリック後、「設定」を選択します。
左側のメニューで「設定」をクリックし、「アカウントの接続を解除」「接続を解除」の順に選択します。これで、接続を解除できました。
次に、システムトレイで再びバックアップと同期のアイコンをクリックします。「サインイン」を押して、画面の指示通りにアカウントを接続してください。
6. バックアップと同期の再インストール
まだ解決されないという不運な方は、バックアップと同期の再インストールを試してみてください。
まず、Google Driveをオンラインで開きます。その後、右上の歯車アイコンから「バックアップと同期を入手」を選択します。
これにより、必ず現在の最新バージョンを入手できます。画面の指示に従ってインストールを進め、現在のバージョンを置き換えるかを問われたら、「はい」を選択してください。
インストールの途中でGoogle Driveフォルダを選び、全ファイルの再同期を行ないます。
先にシステムからプログラムをアンインストールする方法もあります。その後、上と同じ手順で再ダウンロードを行なってください。
インストール済みのプログラムが最新バージョンであることが分かっている場合、こちらの方法がいいでしょう。
7. ファイル名を変更する
ここまでやって未解決なら、同期しようとしているファイル側の問題かもしれません。ファイル名に特定の文字が含まれていると、同期がうまくいかないことがあります。
ファイル名に「」「/」「\」「?」などの記号が含まれていたら、削除してください。
OSによってはそれらの記号はもともと禁止されていることが多いものの、何かのエラーでファイル名に入ってしまっているケースが考えられます。
部分的にではなく、ファイル名全体をいったん消して、入力しなおしてください。その後、アップロードできるようになったかを確認してみましょう。
それでもできない時は、違う形式でファイルを保存してみてください。Google Driveが元のファイル形式に対応できていない可能性があるので、いいテストになるはずです。
8. キャッシュをクリアする
Google Driveは、スマホやデスクトップにキャッシュを残すことで、ファイルの読み込みを速くしています。ただし、それが原因で説明不能な問題が生じることも考えられます。
同期が行われなくなったり、ブラウザで一部ファイルが開けなくなったりといった不具合が生じることも。ここまでの方法を試しても問題が解決されない場合は、キャッシュのクリアを試してみましょう。
デスクトップ向けChromeでキャッシュをクリアする方法はこちらです。
- ブラウザーのツールバーで、設定アイコン(縦にドット3つ)をクリックして、「その他のツール」「閲覧履歴を消去」を選択。あるいは、アドレスバーに「chrome://settings/clearBrowserData」と入力するか、「Ctrl + Shift + Del」を押す
- 「閲覧履歴データの削除」ボックスで、「クッキーと他のサイトデータ」および「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 上部にあるプルダウンで、削除したい期間を選択。すべて削除する場合、「全期間」を選択
- 「データを削除」をクリック
Google Drive内の整理整頓を忘れずに
以上、Google Driveのアップロード問題に対する解決策を紹介しました。これで解決しない時は、Google Driveのヘルプフォーラムでアドバイスを求めたり、Googleに直接連絡してサポートを求めてください。
めでたく事態が解決したら、今後欲しいファイルがすぐに見つかるよう、Google Drive内のファイルやフォルダの整理整頓に努めましょう。
Source: Google, OUTAGE.REPOST, Downdetector, Google Drive Help
Original Article:How to Solve File Upload Errors in Google Drive: 8 Quick Solutions by MakeUseOf