クルマのコーティングを活かしてスマホもコーティング!
カーコーティングのほか、洗車用ケミカルの製造・販売で知られるKeePer(キーパー)技研。ガソリンスタンド併設型の「KeePer PRO SHOP」が全国展開していることもあり、知っている人も多いはず。またモータースポーツファンなら、SUPER GTで活躍する「TGR KeePer TOM'S GR Supra」の姿を思い起こすことでしょう。
日本で人気のモータースポーツ「SUPER GT」のGT500クラスで活躍する37号車 TGR KeePer TOM'S GR Supra
そのKeePer技研が、なんとスマートフォンのコーティングサービス「スマホキーパー」を行なっているとのこと。クルマのようにピカピカになるのか、早速試してみることにしました。
KeePer技研が開発したスマホ用コーティング「スマホキーパー」クルマのような仕上がりがスマホでも実現するのか?
そもそもスマホのコーティングとは!?
そもそも、なぜKeePer技研がスマホ用コーティングサービスを始めたのでしょう? 事の発端は、携帯販売会社であるMXモバイリングの方が、ご自身のクルマにKeePerコーティングを施工したところ、その仕上がりに感動。そして「カーコーティングをスマートフォンに施工できれば、携帯電話を購入されたお客様が喜ばれるのでは?」と思いついたそうで、KeePer技研へ提案されたことから始まるのだとか。
この提案を受け、KeePer技研はMXモバイリングと共同でスマホ用コーティング剤の開発を開始。「EX KeePer」という同社最上位コーティングの開発で培った技術を用い、数多くの試作と検証を繰り返したのだそうです。ですが開発が進むにつれ、クルマと違いスマホは、コーティングをしても効果が分かりづらいということが判明。そこで光沢と保護の面だけでなく、感触の面でもコーティング効果が実感できるよう工夫することにしたのだとか。
こうしてKeePer技研とMXモバイリングは、スマホ用コーティングの製品化に成功。「Mコーティング」と名付けられたそれは、2019年4月にMXモバリングの店舗にて施工サービスを開始しました。確かにスマホ購入時にコーティングすれば、綺麗な状態が長続きしますからね。
KeePerコーティングを実施しているKeePer PRO SHOPとKeePer LABO
KeePer技研は、このスマホ用コーティング剤をスマホキーパーと名付け、2020年9月から屋内施工設備完備の専門店であるKeePer LABOでも販売開始。効果はもちろんのこと「カーコーティングを待っている間に、スマホもコーティング」という手軽さも相まって好評を博したのだとか。今では全国6000店舗を超えるKeePer PRO SHOPやKeePer施工店の一部店舗でも、スマホキーパーは取り扱われています。
KeePerコーティング for docomo selectのロゴ
このスマートフォンへのコーティングの効果は、ドコモにも認められることに。そして2020年12月からは「KeePerコーティング for docomo select」として、全国のドコモショップで販売が順次スタートしました。確かに、クルマを持っていない人からすれば、クルマ専門店であるKeePer PROSHOPやKeePer LABOに伺い、スマホのコーティングサービスだけを依頼するのはハードルが高いので、キャリアショップでも同様のサービスが受けられるのはうれしいところ。これがヒットし、現在まで累計40万台以上のスマホとタブレットに施工したというから驚きです。ちなみにドコモショップでお願いすると、スタッフがドコモショップ内で施工して渡してくれる。
気になるのはスマホキーパーの効果。KeePer技研によると「日々の生活キズから守る(耐傷性)」「指紋汚れがつきにくい」「画面がクリアになって視認性がよくなる」「つるつるして操作性が良い」「汚れが付いても拭いたらスカッとキレイになる」という効果が得られるのだそう。なかでも対傷性に関しては、第三者機関で立証されており認定を受けているということ。
とはいえ落下しても傷がつかないというわけではなく、たとえば指紋で汚れた画面を綺麗にしようと布やティッシュで拭いた時や、ポケットやカバンにスマホを入れた際に、うっすらついてしまいがちなスリ傷の予防に効果がある、というわけです。こういった小さな傷が積み重なると、画面を拭いてもくすんでいるように見えますからね。
スマホキーパーの耐久性は約1年とのこと。ただ繰り返しスマートフォンにコーティングすることで、綺麗な状態が長続きするそうです。このあたりは、カーコーティングと同じといえるでしょう。