携帯料金節約で最初にすべきは自分に適したプランかの確認月5GB以下の低容量なら、格安SIMが有利!
3大キャリアからオンライン専用の新料金プランが登場するなど、携帯電話料金が大きく変動しているが、まず最初に重要なのは、現在加入しているプランが本当に自分に適したものであるかどうか見直すことだろう。
格安SIMの中でもいち早く値下げした新料金を発表した「y.u mobile」。その特徴的な機能を紹介する!
たとえば前述の新料金プランは月20GBの通信量だし、各キャリアは使い放題系プランにも力をいれている。だが、実際のユーザーはそこまで必要としていないケースが多いのだという。総務省の「携帯電話ポータルサイト」(https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/keitai_denwa_portal/index.html)で公開されているデータを見ると、月20GB以上を利用しているユーザーは約1割。月10GB以上と広げても2割強に過ぎない。逆に3人に2人は5GB以下しか使っていない。テレワーク中心の生活で、ますます自宅以外ではデータ通信を使わなくなったという人も多いはずだ。
総務省の「携帯電話ポータルサイト」に掲載されているデータより
そんな低容量の領域で強味を発揮するのが、いわゆる格安SIMだ。主要キャリアが値下げしても、月3GBや月5GBといったプランでは依然として料金差は大きいし、主要キャリアのネットワークを借りてサービスを提供していることで、サービスエリアの広さもそのまま受け継がれている。
今回は格安SIMの中でも、この春の動きに合わせて、いち早く新料金プランを発表した「y.u mobile」に注目して、料金面はもちろん、y.u mobileならではの特徴的なサービスの魅力、そして便利な活用法について詳しく紹介していく。
格安SIMの通信品質はどうしても気になるがy.u mobileは混雑する昼休みも速度が安定する仕組み
y.u mobileの料金プランはシンプルに「シングルプラン」「シェアプラン」の2つ。シングルプランは、主に単身者向けで月5GBの通信量が利用でき、月1639円(今回の料金は音声SIMで、すべて税込)。シェアプランは家族向けで月4378円。月20GBに加えて「U-NEXT」の動画配信・電子書籍サービスも付く。
y.u mobileの料金プランは2つ。まずは月5GBのシングルプランを中心に紹介する。月額料金は1639円だ
一方で、「格安SIMは安い」ということは知っていても、通信回線の品質が……と不安視されることもある。特に混雑しやすい昼休みの時間帯では、動画やゲームで途切れるといった声をネット上では見かける。実際には、すべての格安SIMでそれは当てはまらないのだが、乗り換えを躊躇してしまうかもしれない。
こうした通信品質について、y.u mobileは仕組み的に強味を持っている。y.u mobileを提供するY.U-mobile社はUSEN-NEXT HOLDINGSに含まれる通信会社だが、同グループでは法人向けサービスを展開しており、ここでもy.u mobileの回線を用いている。個人向け・法人向けの両方で得られる収益をベースにy.u mobileのサービスが運営されているため、ゆとりを持った十分な帯域を確保できているのだという。
今回、実際にAndroidスマホのスピードテストアプリで、昼休みでもユーザーが少ない早朝の時間帯と大きく変わらない、安定した速度を叩き出した。またYouTubeでも、スマホでは十分な360Pの解像度で途切れることなく視聴が可能だった。
12時台でのテスト結果。20Mbpsオーバーの数値が出ている
こちらは夜21時台
早朝の6時となるとあまり使われていないこともあって、さらに高速になる
ほかではあまり見られないy.u mobileの特徴的な機能「永久不滅ギガ」に、追加料金不要の「修理費用保険」
そのほかにも、y.u mobileはほかの格安SIMではあまり見られない特徴的な機能を2つ持っている。
1つ目は「永久不滅ギガ」。シングルプランで毎月付与される月5GBの通信量(いわゆる“ギガ”)は、使い切れなかった分は、自動で翌月に繰り越される。さらにそのギガに有効期限はないので、どんどん溜まっていって(最大100GBまで)、いざ大量にギガが必要なときでも対応できる。
また、月5GBでは足りなくなった場合は、追加チャージが可能だが、これも1GBで330円、または10GBで1650円と安価な設定。特に後者の10GBで1650円(1GBあたり165円)のギガも「永久不滅ギガ」の対象なので、無駄になることはない。普段から残りの通信量に不安を感じる人は、割安な10GBでまとめてチャージしておくのがオススメだ。
ギガが不足した場合は、追加チャージが可能。この分も「永久不滅ギガ」なので、もし使い切れなくても翌月以降に繰り越しされ続ける
2つ目は「修理費用保険」。スマホが故障、もしくは壊してしまったとき、修理費用を補填してくれるサービスは、主要キャリアでも格安SIMでも一般的。ただし基本的にはオプションで、月数百円程度の追加支払いが発生する。ところが、y.u mobileの加入者はこの保険がセットで含まれており、追加料金は不要。
追加料金で付いてくる「修理費用保険」だが、発売から5年以内または購入から1年以内であればOK。y.u mobileに乗り換える前から使っていた端末でも多くの場合、対象になるはずだ
しかも、y.u mobile加入以前から利用していたスマホでもサポートされる(対象となるのは、加入時点で発売から5年以内または購入から1年以内、年間の支払い上限額は3万円)。携帯料金を安くしたいために、スマホはそのままで格安SIMへの移行を考えているが端末の故障が心配という人でも、y.u mobileは契約しやすいサービスになっている。