スマートウォッチはやっぱりバッテリーが命。
Android WearやApple Watchが登場したことで、ほとんどの人に忘れられたスマートウォッチ「Pebble」。Pebbleは2012年にKickstarterから生まれた電子ペーパーを使ったスマートウォッチで、今でも「誰もが勧めるスマートウォッチ」として人気です。だってバッテリーが約1週間も持つんですよ? 他のスマートウォッチはせいぜい1日か、4時間程度です。
そんなPebbleは2月24日、約1週間持つバッテリーはそのままで、ぬるぬる動くカラーの電子ペーパーディスプレイを搭載した「Pebble Time」を発表しました。20%も薄くて軽くなり、デザインも刷新。防水性もそのままです。The Vergeによるレビュー動画では「腕に付けるたまごっち」とか言われてますけど。
新しいスクリーンは、バッテリー持ちの良いカラー電子ペーパーが使われていて常に起動している状態です。気になる描画速度も、最大30fpsと十分に滑らか。バックライトのお陰で日光が当たっても見やすくなっているようですよ。本体にはマイクも搭載され、音声返信や音声メモを使えるようになりました。
新機能として「タイムライン・インターフェース」を導入しています。本体の右側に付いているボタンは上から過去・現在・未来に分けられていて、時系列順に情報を確認できるんです。例えば「過去のボタン(上)」では読み忘れたメールや今までの歩数、「現在のボタン(中央)」は音楽プレイヤーや時計、「未来のボタン(下)」はこれからの予定などを確認できます。タッチスクリーンは搭載されていないのですが、これで効率的に使えそう。この機能は既存のPebbleとPebble Steelにも対応予定ですよ。
防水性はかなり高く、着けたまま泳いだりサーフィンしたりもできます。素材はベゼルがステンレス製で、バンドはシリコン製です。今までどおり、22mm幅の時計バンドも使えます。カラーバリエーションは、黒・白・赤の3色。
アプリを新たに開発する必要もなく、Pebbleのアプリストアにある6,500以上のアプリもそのまま利用できます。アクティブトラッキング機能は、JawboneやRunKeeperなど他のアプリとも連携。EvernoteやPayPal、yelpにも対応するそうです。
発表と同時にKickstaterで出資者を募集し始めたのですが、約半日で目標額に達成しています。159ドル(約1万9000円)で1本受け取れる「アーリーバード」はすでに無くなり、限定3万本の179ドル(約2万1000円)も記事執筆時点(2015年2月25日12時時点)で残り1万本を切りました。ちなみに小売価格は199ドル(約2万4000円)の予定です。
今月には遂にAndroid Wearの通知にも対応し、精力的にアップデートをし続けているPebble。まだまだアーリーアダプターなユーザーには愛されているようです。今後も注目したいですね。
source: Pebble, Kickstater
(徳永智大)