Appleが発表したM1 Pro、M1 Max(提供:Apple)
AppleがM1の後継となる新しいSoC(System on a Chip)となる「M1 Pro」、「M1 Max」を発表し、14インチ、16インチのMacBook Proに搭載して本日より受注を開始し、26日から発売する。
関連記事
M1 Pro/Max搭載で2倍速くなった「MacBook Pro」。筐体も大幅刷新
M1 Pro、M1 MaxはそれぞれM1のアーキテクチャをベースにして、CPUやGPUを強化したSoCとなる。CPUは高性能コアが4コアから8コアへと倍増され、その一方で高効率コアと呼ばれるスタンバイ時などに利用される低消費電力のコアは4コアから2コアへと減らされている。GPUはM1の8コアから倍増され16コアへと強化されている。
それと同時に大きく強化されているのがメモリで、従来のM1ではLPDDR4x-4266が採用されていたのだが、今回は発表こそされていないがLPDDR5-6400と見られるDRAMが採用されており、M1 Proが200GB/s、M1 Maxが400GB/sへと進化している。
こうした強化が加えられているのに、製造プロセスは従来と同じ5nmプロセス世代で製造されており、公開されたダイ写真を見ると、面積もきれいにスケーリングしていることがわかる。
その一方で以前から言われているゲームタイトル、特にAAAタイトルの対応が少ないこと、またCATIAやANSYSなどのmacOS版というのは今の時点では存在しておらず、Arm版のmacOSになったことで、Boot Campを使ってWindowsをネイティブに動かすという技も使えなくなったことで、その点の弱点をどう克服するかがAppleにとっての課題となっている。