カーボンTPT+クオーツTPTケース×ラバーストラップ、自動巻き、縦49.95×横43.15mm、予価2750万円。
リシャール・ミルは「RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダル」を発表した。テニス選手ラファエル・ナダルとのコラボ最新作は、自動巻きの慣性をユーザー自身が調整できる「バタフライローター」を初採用。予定価格は2750万円。【写真を見る】最新ナダルモデル、カラーは2色展開!(全16枚)
最新のナダルモデルは、最良のスポーツウォッチ
リシャール・ミルはテニス選手ラファエル・ナダルとのコラボレーションモデル最新作「RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダル」を発表した。ナダルモデルといえばトゥールビヨン搭載モデルながら、グランドスラムをはじめとする各テニスの大会で実際にナダルが装着する「RM 027」および、「RM027」コレクションが代表的だ。「RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダル」は、「RM 027」コレクションを着想源とする「RM 035」コレクションの第4作目にあたる。「RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダル」の特徴は、なんといっても「バタフライローター」と名付けられた自動巻きローターの慣性変更システムだ。端的に言えばデスクワークとスポーツ、どちらのシーンでも装着可能な自動巻きを実現するための画期的な発明である。自動巻き時計の巻き上げ効率は、装着する人の運動量に依存する。手をよく動かせば効率よく巻き上がり、あまり動かさなければ巻き上がらない。そして、大半の自動巻きはデスクワークでもしっかりと巻き上がるように調整されている。そんな少ない運動量でも巻ける時計をスポーツの最中に着けるとどうなるか。ローターは回転をつづけ、主ゼンマイは常に巻き上げられる。もちろん自動巻き時計にはスリップ機能が付いているため、主ゼンマイが巻き切れてしまうことはない。しかし、常に香箱のなかでスリッピングアタッチメントが摩擦しつづけるし、切り替え車やスイッチングロッカーといった巻き上げのオン/オフを司るパーツも動きつづけるため負荷がかかってしまうのだ。衝撃に弱いトゥールビヨンですらも、グランドスラムで着用させてきたリシャール・ミルが、頑なにナダルの試合用時計として自動巻きを採用してこなかった理由のひとつだろう。
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最終更新:GQ JAPAN